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 デリー空港のターミナル3に降り立ち、6番ゲートを出る。出迎えに来ている人々の脇をすり抜け、真っ直ぐにプリペイドタクシーブースに向かう。黒に緑でペイントされた、ぼろいライトバンタクシー。最新型のタクシーに比べると、料金は約半額。カウンターで言われた金額を払い、スタンドへ行く。先頭に停まっているタクシーの運転手らしき男がドアを開ける。「○○まで」「あ?」「○○まで」無言で運転席に行く男。態度、悪し・・・。
出発後、2分くらい走り、タクシーは無言で路肩に止まった。ドライバーの男は茂みで立小便をし出した。男は無言で戻り、タクシーが動き出す。同時に、携帯電話で話を始めた。
「カリフラワーのカレーを食べた。今、運転中だ。どうたらこうたら」
自分の携帯電話のセッティングを整えながら察するに、奥さんか彼女からの電話だろう。
タクシーは予定通りに渋滞にはまる。夕方、空港から市街地へ向かう車たちの宿命だ。
会話は徐々に雲行きが怪しくなってくる。
「嘘つきだって?おれは本当のことしか言ってない。何度言ってもお前がそう思うなら、もう嘘つきで構わない」
「ホーリーの時、帰らねぇよ。他の男とどっかいっちまえよ」
「神様は上から全てを見てるんだ。すべて分かってるんだぞ」 
などなどケンカをしているようだ。
「今乗せてる客はネパール人だから、おれが何を話しているかは分からねぇよ。だからこんなことも言えるんだろうが」
いや、わかっちゃってるんだけど。
「もう、そろそろ住所を聞かなきゃいけないから切るぞ。おい、住所、どこだって言ってた?」
もう4,5回言ってるだろうが、と思いつつ、住所を言う。すると、「脇のガードマンたちに聞けよ」。どうやらこの男は住所がまるで分らないらしい。「聞くのはドライバーのあんたの役目だろうが」と言うと、「自分の行き先くらい聞かずに分かるようにしておけよ」など言い出すので、もう知らんと自分で聞く。この辺りで、僕がネパール人だと思われているから態度が悪いんだろうか、という推測に思い当たる。
教えてもらった先に向かうも、間違っていたらしく、来た道を戻る。ぶつくさ言っているので、もうコイツの車に乗っていても仕方がないと判断し、降りて、別のオートリキシャに乗り換える。そのオートリキシャは、2分で目的地に届けてくれた。
はずれなドライバーを引いたと思ったら、お金が多少無駄になってもいいから頃合を見計らって、乗り換えるのがベター。
聞かれたくない話聞いちゃって、ゴメンナサイネー。

okazu